
日本から中東ヨルダンへ向かう際、直行便は存在しません。多くの旅行者がエミレーツ航空やカタール航空などの主要な中東キャリアを検討します。しかしタイのバンコク(スワンナプーム国際空港)を経由し、ヨルダンのフラッグキャリアである「ロイヤル・ヨルダン航空(Royal Jordanian Airlines)」を利用するルートには独自の強みがあります。
本記事ではバンコク発アンマン行きのRJ183便と、帰国時のRJ182便におけるエコノミークラスの搭乗体験を詳細に解説します。気になる航空券の価格相場や機内食のクオリティ、そして日本人旅行者が陥りやすい乗り継ぎの落とし穴まで、現地のリアルな空気感とともにお伝えします。
日本からバンコク経由でヨルダンへ!航空券の価格とメリット
ロイヤル・ヨルダン航空を利用する最大のメリットは、早朝にアンマンへ到着する絶妙なフライトスケジュールです。航空券の相場は往復で約12〜16万円台であり、日本からバンコクまではLCCを組み合わせることでコストを最適化できます。
日本からアンマン(クィーン・アリア国際空港)へ向かうルートは複数あります。その中でロイヤル・ヨルダン航空のバンコク線(RJ183便)を選ぶ最大の理由は、現地での時間を極限まで有効活用できる点に尽きます。
バンコクを深夜22:30に出発し、アンマンには早朝04:10に到着します。空港からタクシーで移動すれば、初日の朝一番からジェラシュ遺跡やアンマン市内の観光をフルパワーで開始できます。
| 項目 | 詳細・相場 |
|---|---|
| 航空券の価格相場(往復) | 【要確認:約120,000円〜160,000円】※シーズンにより変動 |
| アライアンス | ワンワールド(JALマイルの積算・ステータス利用が可能) |
| 使用機材 | ボーイング787(ドリームライナー) |
| 預け入れ荷物制限 | 【要確認:エコノミークラス 1個23kgまで】 |
航空券の価格は中東のメガキャリアと比較して標準的か、やや安価に設定される傾向があります。日本からバンコクまではZIPAIRやAirJapanなどのLCCを個別に手配(別切り航空券)すれば、旅費全体を圧縮しつつバンコクでのトランジット観光を楽しむことも可能です。
RJ183便(深夜発)の機内設備とアメニティ
漆黒の機体に王冠のロゴが輝くボーイング787型機は、乾燥を防ぐ快適な機内環境を提供します。エコノミークラスのシートピッチは約81cmで標準的な広さですが、機内エンターテインメントの日本語対応はほぼありません。

私が搭乗した2月中旬のRJ183便は、定刻通り22時30分にバンコクを離陸しました。タキシング中から機内には静かなアラブ音楽が流れ、中東へ向かう高揚感を静かに煽ります。
機材はボーイング787(ドリームライナー)です。エコノミークラスの座席は赤とダークグレーを基調としたシックなデザインでまとめられています。シートピッチは約81cm(32インチ)が確保されており、大柄な男性が座っても膝先に拳一つ分のゆとりがありました。長時間のフライトでも足元の窮屈さはそれほど感じません。
深夜便ということもあり、搭乗時にはすでに各座席に深紅のブランケットと小ぶりな枕がセットされていました。パーソナルモニターはタッチパネル式でレスポンスも良好ですが、日本人にとっての難点はコンテンツです。ハリウッド映画のラインナップはありますが、日本語字幕や吹き替えに対応している作品は極めて少数です。長時間のフライトを乗り切るため、スマートフォンやタブレットに事前にお気に入りの動画をダウンロードしておくことを強く推奨します。
【体験記】スパイス香るエコノミー機内食の全貌
機内食は離陸直後の夕食と到着前の朝食の合計2回提供されます。中東のスパイスが効いたメインディッシュやフムスなど、エコノミークラスでありながら本格的なアラブの味覚を楽しめるのが大きな魅力です。

離陸から約1時間半が経過し、ベルト着用サインが消灯すると夕食(夜食)のサービスが開始されます。深夜0時を回る時間帯ですが、アルミホイルが擦れる音とともにスパイスの食欲をそそる匂いが機内に充満し始めました。
メインディッシュは「チキン」または「ビーフ」からの選択でした。私はチキンを選択しました。中東特有のスパイスでマリネされた鶏肉はスプーンでほぐれるほど柔らかく、香りが移ったサフランライスとの相性は抜群です。サイドメニューとしてひよこ豆のペースト(フムス)や新鮮なサラダが添えられており、中東系航空会社としてのプライドを感じるクオリティでした。
また、イスラム圏のフラッグキャリアですがアルコールの提供は通常通り行われます。ヨルダン産のワインをリクエストすると、小さなボトルごと提供されました。程よい酸味のある赤ワインは、乾燥した機内での心地よい眠りを誘ってくれます。
2回目の機内食(朝食)は、アンマン到着の約2時間前に提供されます。ヨルダン時間で午前2時頃に機内の照明がふわりと明るくなり、温かいおしぼりが配られました。朝食はポテトとソーセージをメインとした洋風のプレートに、クロワッサンとカットフルーツが添えられています。寝起きの胃にも優しく、到着後すぐに動き出すためのエネルギー補給として過不足のない内容です。
日本人必見!スワンナプーム空港での乗り継ぎ戦略
日本からバンコクまでLCCを利用し、別切り航空券でロイヤル・ヨルダン航空に乗り継ぐ場合は注意が必要です。荷物のスルーチェックインができないため、一度タイに入国して荷物を回収する時間的余裕を確保しなければなりません。

日本からの直行便がない以上、バンコクでの乗り継ぎ(トランジット)は避けて通れません。ここで多くの日本人旅行者が直面するのが「別切り航空券」の壁です。
【実用ガイド:LCC乗り継ぎの落とし穴と時間管理】
ZIPAIRやPeachなどのLCCでバンコクへ到着し、そこからロイヤル・ヨルダン航空に乗り継ぐ場合、航空券は「別切り」扱いとなります。つまり、日本で預けた荷物はバンコクで最終目的地(アンマン)まで自動的に送られません。
- バンコク到着後、タイの入国審査を受ける必要があります。
- ターンテーブルで自身の荷物を一度ピックアップします。
- 出発フロアへ移動し、再度ロイヤル・ヨルダン航空のカウンターでチェックインと荷物の預け入れを行います。
- 再びタイの出国審査と保安検査を通過します。
スワンナプーム国際空港は巨大であり、入国・出国審査ともに時間帯によっては長蛇の列ができます。遅延リスクも考慮し、乗り継ぎ時間は最低でも4時間、できれば5〜6時間の余裕を持たせたスケジュールを組むことが旅の安全網となります。
帰国便(RJ182便)とスケジュールの総括
帰国便であるRJ182便はアンマンを深夜03:45に出発し、バンコクへ15:25に到着します。最終日も夜までヨルダンを満喫できる無駄のないスケジュールですが、空港での深夜の過ごし方には工夫が必要です。
復路に利用したRJ182便のスケジュールも、現地での滞在時間を最大化してくれます。私は帰国前日、夕方にアカバから国内線(RJ307便)でアンマンへ到着しました。国際線の出発時刻である03:45まではかなりの空き時間が発生します。
クィーン・アリア国際空港の深夜帯は免税店や一部のカフェが営業しているものの、ベンチで数時間を潰すのは体力を著しく消耗します。ワンワールドのサファイア以上のステータスをお持ちの方や、プライオリティ・パスを保有している方は、迷わず空港内のラウンジ(Crown Loungeなど)へ直行し、シャワーを浴びてリフレッシュすることをおすすめします。
RJ182便はバンコクへ15:25に到着します。そこから日本への深夜便(LCCやレガシーキャリア)に乗り継ぐ場合、バンコク市内でタイ料理の夕食を楽しんだり、マッサージで旅の疲れを癒やすなど、トランジットの時間を一つのアクティビティとして昇華させることができます。ロイヤル・ヨルダン航空の活用は、単なる移動手段を超えて旅のバリエーションを豊かにする最良の選択と言えます。
【公式/お得情報】航空券の価格比較と予約はこちら
バンコク経由の中東ルートはシーズンによって価格が変動します。希望の日程で最も効率的なフライトの空き状況と最安値を今すぐチェックしておきましょう。
- Q. ロイヤル・ヨルダン航空の機内は寒いですか?
- A. 中東系の航空会社は冷房が強く効いていることが多いですが、RJ183便ではそれほど極端な寒さは感じませんでした。ただし、念のため羽織れる長袖やパーカーなどを手荷物に入れておくことをおすすめします。
- Q. 事前に座席指定は可能ですか?
- A. 公式サイトからの予約や、ワンワールドのステータスを持っていれば事前の座席指定が可能です。長距離路線のため、トイレに立ちやすい通路側の座席を早めに確保するのが鉄則です。


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